コンピュータウイルス雑感

コロナウイルスでつかれはてた日本列島、いや、全世界だが、コンピュータも「コンピュータウイルス」が感染することがある。

 

 

病気のほうのウイルスは何もコロナでなくとも種類はあるので、感染したことがある人は多いだろうが、コンピュータウイルスについては、遭遇していない人のほうが多いんじゃないだろうか。なぜなら、パソコンを買うとよくあるのが90日無償のノー〇ンアンチウイルスがついているので、日数過ぎればパソコンの表示に誘われるままにカード決済してしまうだろう。そして、通常個人がアンチウイルスソフトを入れたうえでパソコン上真面目に生きていればウイルスを突っ込むハッカーの標的になることなんぞほぼない。真面目な一般個人をいびっても面白くもなんともないからだ。それに個人の情報量なんぞたかが知れている。

 

やはり、ハッカー的には大企業の大量情報のほうがロマンを感じるであろう(なにそれ)

さらに、個人だと一人でいい気になってるやつをいびるのも楽しいであろう。

 

実はいい気になっていて爆撃されたことがある私が言うんだから間違いない。

さかのぼること17年前、私は若かった。自宅でだが、うっかり2ちゃ〇ねるの占い板かなんかで正論でひと暴れしてしまったのである。私は正論が好きすぎるが、正論が嫌いな人にとってはきっと八つ裂きにしたい相手だろう。

 

話がそれたが、ひと暴れしてしばらくして、画面にシマン〇ックアンチウイルスの盾の絵がアップで現れたのである。それは警告だったが、何をしても止まらなかった。どうやらトロイの木馬が仕掛けられたようだった。私の設定が甘かったのか、それとも相手がシマン〇ックのロジックを超えていたのか、今となっては知るすべもないが、とりあえず何にもできなくなった。パソコンを再起動したが、再起動するたびにパソコンの動きが確実に崩壊?していくのがわかった。

 

パソコン大好きな私ではあるが、さすがにその日はあきらめて、次の日にヨドバシ〇メラに行き、当時はまだあったサードパーティの一番安いデスクトップを買って担いで帰り、、ADSL(だったんだよ)のルーターをあえて再起動して身元不明にして、さきにアンチウイルスを仕込んでからネットにつないだ。おかげでパソコンライフ的には通常営業になったが、私は数日間あまり寝ることができず体調不良だった。

 

この恐怖は特殊なものではあった(自業自得)。

 

その日以来、私は掲示板で書き込みするということを一切しなくなった。

誰かが私(のパソコンと情報)を見ているんである。どこで?

 

職場でも細かい事故なんぞいくらでもある。だいぶ前のことが多いのでありがたい。

なぜなら、今では笑えない新種ウイルスも多いのである。

 

・もう逝去された方で10年前なので時効と思って話すが、その方がUSBメモリを持ってきて、調子が悪いから見てくれというので、私のマカ〇ィーが仕込んであるノートパソコンにずぶっと刺したら、出るわ出るわ、あきれるほど1本の中にウイルスが住んでいてその数7件だった。

しかも、全部掃除してもまだ動きが悪いので、見えないファイルを見えるようにする某コマンドをコマンドプロンプトからたたいて、見えるウイルスファイルを手技(笑)で削除した。手技の途中、なかなか削除できないので、「とりゃー!」とか叫びながら作業していた覚えがある。

終わった後、自分のことをつくづくえらいと思った。おそらく自宅からご丁寧にウイルスを連れてきていたのであろう。この方がよく立ち寄る部署のパソコンもおかしくなっており困ったことだと思い、全部作業してウイルスを成敗し、きつく注意した。

 

・自宅のノートパソコンを連れてこられる方もいる。、

某元同僚女性の個人ノートパソコンも不可思議な動きをしていて参った。

Windowsとはよく言ったもので、ウィンドウがしゅたたたたたと出てきて止まらないのである。

ウイルスは1匹だけすんでいたので消したのだが、このウィンドウのしゅたたたたたが

とまらないので、ActiveXを無理やり止めてウィンドウを動かなくして返した。一からWindowsの入れ直しをおすすめした。

 

また違う元同僚の個人ノートパソコンもウイルスにより動かなくなっていた。

こちらも一からWindowsの入れ直しをおすすめした。

しまいには手の付けようがなくなるのである。こちらは、90日間の保証後何もガードしていなったので、マイクロ〇フト製品を使っている以上当然の帰結ではあった。

 

「昨日まで無事だったんです」と皆言う。かなりの人がコンピュータについては永劫未来無事だと勘違いしている。そうではない。洗濯機や、TVと同じだ。いつかは動かなくなる。コンピュータウイルスも昨日入っていなかったから今日はいらないというものではない。気がついたら氷のように固まっている。固まるだけならまだしも、情報を抜かれたりつぶされたりしたらたまったものではない。

 

最後に最も肝が冷えた話である。

もう、12年くらい前の話である。

年の瀬であった。電子カルテの会社から電話がかかってきて、おたくのサーバにウイルスがいるよ、というのである。一瞬、目の前が真っ白になった。

「あの、それで、、、」

「あー、たいしたことないウイルスです。何もしないと思うので。サーバ側はこちらで消させていただきました」いわゆる亜種ってやつだ。。。

「ありがとうございます」

「で、すみませんが、こちらからの遠隔保守を止めさせていただきます」

「え!!!!!」

「つないでいるのは貴院だけではありませんので、他院に感染したら責任問題です。貴院のすべてのクライアントのスキャンを行い、ウイルスがいれば駆除して、ウイルスの状況報告をレポートにして提出して頂けましたら、再度遠隔保守をさせて頂きますので」

 

週末、梅田芸術劇場で行われる宝塚の全組イベントに絶対行こうと思っていたのと、保守のない年末年始が恐怖過ぎて、私は必死になり、当時250台あったパソコンをすべて2日でスキャン確認してしまった。

しかし、先方の言うこともごもっともで、たいしたことはなくとも3台くらいはウイルスの死骸めいた残存が確認されたので処理して報告した。

 

もうこれ以上のおそろしい目にはあいたくない。

しかも最近の手口は日々巧妙化している。職場でも個人でも気をつけましょうというお話でした。(実は書いてない話があと2件くらいあるが長いんで省略)